
普遍的な生の哀しみを描いた芥川候補作が、30年の時を経て待望の映画化
主演:生田斗真 × 企画プロデュース:白石和彌(『凶悪』『孤狼の血』『ひとよ』) × 監督:髙橋正弥

INTRODUCTION
孤独を抱えた水道局員と、たった二人取り残された幼い姉妹。
給水制限の夏、一件の<停水執行>が波乱に満ちた人間模様を紡ぎだし
現代社会に真の絆を問う珠玉のヒューマンドラマ
1990年、第70回文學界新人賞受賞、第103回芥川賞候補作となり注目を浴びた河林満による幻の名篇「渇水」が、刊行から30年の時を経て初の映画化。料金滞納家庭の水道を停めて回る水道局員と、たった二人で家に残された幼い姉妹。一件の停水執行をきっかけに巻き起こる心の物語を描く。企画プロデュースを手掛けたのは数々の重厚なドラマを生み出し映画界にその名を轟かす白石和彌。主人公の岩切を多彩な演技で人を魅了する生田斗真が熱演し、門脇麦、磯村勇斗、尾野真千子をはじめ実力派俳優陣が顔を揃えた。音楽をカリスマ的な人気を誇る向井秀徳が手掛け、監督:髙橋正弥×脚本:及川章太郎のタッグが、生の哀しみを描いた原作小説を、絆が紡ぐ一筋の希望を描いた感動作へと昇華させた。
生の哀しみを鮮烈に描いた芥川賞候補作が、
30年の時を経て待望の映画化
【停水執行】
料金滞納が続く利用者に対し、水道法第条第項、各自治体の給水条例に基づき水道事業者が給水停止処分を行うこと。
STORY
日照り続きの夏、市の水道局に勤める岩切俊作(生田斗真)は、同僚の木田(磯村勇斗)とともに来る日も来る日も水道料金が滞納する家庭を訪ね、水道を停めて回っていた。妻(尾野真千子)や子供との関係もうまくいかず渇いた日々。県内全域で給水制限が発令される中、岩切は二人きりで家に残された恵子(山﨑七海)と久美子(柚穂)の幼い姉妹と出会う。父は蒸発、一人で姉妹を育てる母(門脇麦)も帰ってこない。困窮家庭にとって最後のライフラインである“水”を停めるのか否か。葛藤を抱えながらも岩切は規則に従い停水を執り行うが―。
CAST
岩切俊作[水道局職員]
生田斗真
Toma Ikuta1984年10月7日生まれ、北海道出身。2010年公開『人間失格』で映画初出演にして初主演。以降『シーサイドモーテル』『ハナミズキ』(10)、『源氏物語 千年の謎』(11)、『僕等がいた 前篇/後篇』(12)、『脳男』(13)、『土竜の唄』 シリーズ(14.16.21)、『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』(14)、『予告犯』『グラスホッパー』(15)、『秘密 THE TOP SECRET』(16)、『彼らが本気で編むときは、』『先生! 、、、好きになってもいいですか?』(17)、『友罪』(18)などの映画作品に出演。2023年は、主演映画『湯道』が公開、TVドラマ「大河ドラマが生まれた日」(NHK 総合)、「幸運なひと」(NHK)で主演を務める。
小出有希[姉妹の母親]
門脇麦
Mugi Kadowaki1992 年8 月10日生まれ、東京都出身。2011 年、ドラマでデ ビュー。『愛の渦』(14)、『太陽』(16)、『二重生活』(16)、『チワワ ちゃん』(19)、『さよならくちびる』(19)、『あのこは貴族』(21)、『天 間荘の三姉妹』(22)など出演作多数。白石和彌監督作品には『サ ニー/32』(18)、『止められるか、俺たちを』(18)では第61回ブ ルーリボン賞主演女優賞受賞。2023年放送のドラマ「リバー サルオーケストラ」(NTV)、「ながたんと青と - いちかの料理帖 -」(WOWOW)で主演を務める。
木田拓次[岩切の同僚]
磯村勇斗
Hayato Isomura1992年9月11日生まれ、静岡県出身。2015年のドラマ「仮面ラ イダーゴースト」(EX)で話題を呼び、NHK 連続テレビ小説「ひ よっこ」(17)で脚光を浴びる。『今日から俺は!! 劇場版』(20)、『前 科者』『PLAN 75』『ビリーバーズ』『異動辞令は音楽隊!』(いず れも22)など出演作多数。『ヤクザと家族 The Family』(21)、『劇 場版 きのう何食べた?』(21)で第45回日本アカデミー新人 俳優賞を受賞。2023年は『最後まで行く』、『波紋』、『東京リベ ンジャーズ2 血のハロウィン編』の公開が控える。
岩切和美[岩切の妻]
尾野真千子
Machiko Ono1981年11月4日生まれ、奈良県出身。『萌の朱雀』(97)で主演デ ビュー。2011年、NHK 連続テレビ小説「カーネーション」でヒ ロインに抜擢。『殯の森』(07)、『クライマーズ・ハイ』(08)、『そ して父になる』(13)、『きみはいい子』(15)、『ヤクザと家族』(21)、 『茜色に焼かれる』(21)、『明日の食卓』(21)などに出演。2022 年には『20歳のソウル』『ハケンアニメ!』『こちらあみ子』『サ バカン SABAKAN』『千夜、一夜』に出演し、第47回報知映画 賞助演女優賞などを受賞。
小出恵子[しっかり者の姉]
山﨑七海
Nanami Yamazaki2008年6月27日生まれ、東京都出身。 映画『なぎさ』(21)で映画初出演にし て東京国際映画祭にてレッドカーペッ トを歩く。出演作にドラマ「シジュウ カラ」(TX、22)、「生理のおじさんとそ の娘」(NHK、23)。Official 髭男dism 「Universe」ではMV主演。
小出久美子[天真爛漫な妹]
柚穂
Yuzuho2014年3月25日生まれ、東京都出 身。 映画出演作に『鳩の撃退法』 (21)、『ほうきに願いを』(21)。ドラ マ、CM、WEB ムービーなどで活躍。
伏見[ 水道料金滞納者]
宮藤官九郎
Kankuro Kudo1970年7月19日生まれ、宮城県出 身。脚本家として「あまちゃん」 (NHK、13)「いだてん~東京オリム ピック噺~」(NHK、19)など話題作 を多数手掛けながら、監督、俳優と しても幅広く活躍。近年の出演作 に『イチケイのカラス』(23)など。
佐々木課長[ 水道局料金課課長]
池田成志
Narushi Ikeda1962年9月27日生まれ、福岡県出身。1982年、 第三舞台に参加し俳優活動を開始。2013 年、 イキウメ『獣の柱 まとめ*図書館的人 生(下)』 および、NODA・MAP『MIWA』での演技が高 く評価され、第48回紀伊國屋演劇賞個人賞を 受賞。様々な舞台作家・演出家の作品に出演。 近年舞台のみならず、テレビ、映画でも活躍。
今西[ 水道料金滞納者]
宮世琉弥
Ryubi Miyase2004年1月22日生まれ、宮城県出身。2019年俳優デビュー。出演作にドラマ「ナイト・ドクター」(CX、 21)、「村井の恋」(TBS、22)、「君の花になる」(TBS、22)など。
坂上[ 水道料金滞納者]
吉澤健
Ken Yoshizawa1946年生まれ、神奈川県出身。唐十郎主宰の状況劇場に参加。1970年より若松孝二監督作品など映画に活躍の場を移す。白石和 彌監督『牝猫たち』(17)、『凪待ち』(19)、『死刑にいたる病』(22)に出演、『凪待ち』では第74回毎日映画コンクール男優助演賞受賞。
大林[ 有希の” 今度の人”]
篠原篤
Atsushi Shinohara1983年2月1日生まれ、福岡県出身。主演映画『恋人たち』(15)で第39回日本アカデミー賞新人俳優賞など数々 の賞を受賞。主な出演作に『ボクたちはみんな大人になれなかった』(21)、『サバカン SABAKAN』(22)など。
竹内[ 小出家の近隣住民]
柴田理恵
Rie Shibata1959年1月14日生まれ、富山県出身。1984年、劇団「WAHAHA 本舗」を設立。舞台に立ち続けながら様々 なバラエティ番組で活躍。近年の映画出演作に『来る』(18)、『老後の資金がありません!』(21)など。
石川[ 熱帯魚店店長]
森下能幸
Yoshiyuki Morishita1962年12月4日生まれ、東京都出身。1991年、『あの夏、いちばん静かな海。』で映画デビュー。近年の主 な出演作として、『閉鎖病棟‐それぞれの朝』(19)、『みんな生きている』(23)など。
細川[ スーパーマーケット店長]
田中要次
Yohji Tanaka1963年8月8日生まれ、長野県出身。鉄道会社職員を経て、俳優活動を開始。近年の主な出演作として、 「アバランチ」(KTV、21)、「量産型リコ」(TX、22)、『実りゆく』(20)など。
加東刑事[ 岩切の担当刑事]
大鶴義丹
Gitan Ohtsuru1968年4月24日生まれ、東京都出身。ドラマや舞台を中心に俳優として活動を続けるほか、小説家、映画 監督など幅広く活躍。近年の出演作に映画『日本独立』(20)、新宿梁山泊の舞台「下谷万年町物語」など。
ORIGINAL
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河林満「渇水」(角川文庫刊)
定価748円( 本体680円+ 税)
2023年4月24日発売予定
ISBN:9784041119921
―第70回文學界新人賞(1990年上期)受賞
―第103回芥川賞(1990年上期)ノミネート原作情報 ▶
原作者:河林 満
福島県いわき市生まれ。昭島市や立川市で過ごし、立川市職員となる。1986年に「海からの光」で第9回吉野せい賞奨励賞、 1988年「ある執行」でを受賞した。1990年、在職時に執筆した「渇水」が第70回文學界新人賞を受賞し、「文學界」1990 年6月号に掲載された。同作品は第103回芥川賞候補作にもなった。 1993年には、同じく「文學界」に掲載された「穀雨」で再び第109回芥川賞候補作となった。「渇水」はNHK‐FM「FM シアター」でラジオドラマ化され、第28回ギャラクシー賞を受賞。2008年没。STAFF
監督 髙橋正弥 Masaya Takahashi
監督 髙橋正弥 Masaya Takahashi
1967年、秋田県出身。根岸吉太郎、高橋伴明、相米慎二、市川準、森田芳光、阪本順治、宮藤官九郎作品で助監督としてキャリアを重ねつつ、映画『RED HARP BLUES』(02)、『月と嘘と殺人』(10)、ドラマ「マグマイザー」(スカパー!、17)などで監督を務める。2023年初夏、監督最新作『愛のこむらがえり』が公開予定。
COMMENT
▶映画化までの経緯
10年前に脚本を及川章太郎さんと作ってから、いろいろな方に読んでいただきました。その中で白石和彌監督と長谷川プロデューサーに読んでもらったところ、是非映画化した方が良いというご意見をいただき、お二人のご尽力でここに至りました。
▶原作小説について
市井を生きている人たちの悲哀とそこに生きる人々を見つめる視線に魅力があり、興味深く読ませて頂きました。原作で描かれている1990年代の事象は2020年代の現代でも何も解決していなく、抱えている問題は、未来を担うこれからの世代にも改めて伝えていかないといけないと思い、映画にすることを切に願いました。
▶本作の魅力
映画としましては、スタッフ・キャストともに脚本に惚れ込んでくれて参加して頂きました。その皆さんの想いや気持ちを感じ取りながら作ったものでありますので、それが充分に映像や演技に反映されているものだと信じています。そこを観客の皆さんに感じとって貰えたら、と思っています。
▶主演、生田斗真さんについて
岩切という主人公が持つ、顔の表情に現れない想いや苦悩などの内面に潜んでいるものを体現できる俳優さんだと思いキャスティングさせて頂きました。そのうちに秘めた感情を表に現す時の生田さんの演技には感服するものがありました。本来は笑顔が似合うチャーミングな方と思っていましたので、今回は演じづらいのかと思いましたが充分にやりきって頂いたと思っています。特に目で感情を語ることができる稀有な俳優さんだと改めて感じました。
▶白石和彌さんについて
白石さんとは演出部の系列が違っていたので今まで仕事をすることはありませんでしたが、今回脚本を読んで貰い、この作品の魅力を感じ取っていただき、前進させようとする様々なアイディア・方針付けに感謝しております。白石さんの一言やこうすべきだというアイディアは、映画化に向けて充分な原動力になっていると思います。
▶今の時代に本作を通し伝えたいこと
原作が刊行される以前のかなり昔からも、現在に至るこの現代でも「貧困」というものは無くなっていませんし、この先未来も無くならないのかもしれません。今回は「停水執行」という水に関わる問題でしたが、私たちの生活を脅かす不測の事態、それは原因不明の病気や感染症であったり、環境汚染だったり、自然災害だったり、原子力の問題だったり、様々な事態が我々の身の周りに起きうることであります。そんな大変な状況下になったとしても、他者、特に弱者に対して目を向けることを失わないようにしたいと思います。そしてこれから先の未来を担う子どもたちの人生に不安がないように様々な問題を解決する努力をすることが、今作の一端から感じ取って頂けたらと考えております。また日本文学では「家族のあり方」というものが語り継がれてきましたが、過去現在そして未来もその「家族のあり方」は問われ続けていくのだと思いますので、この原作・映画からもそこを読み・観て欲しいと思っています。
▶劇場公開を待つ皆様へのメッセージ
有名な原作小説ではありませんし、爽快・痛快なエンタテインメント映画、心ときめく恋愛映画、ハラハラドキドキのアクション映画でもありません。とても小さな小さな世界の物語ですが、生田さんはじめ参加してくれたキャスト・スタッフが一丸となって、観客の皆さんに届けたいと願って作った映画を是非ご覧ください。
脚本 及川章太郎 Shotaro Oikawa
脚本 及川章太郎 Shotaro Oikawa
1967年、宮城県出身。脚本を手掛けた作品に、廣木隆一監督『東京ゴミ女』(00)、風間志織監督『火星のカノン』(01)、廣木隆一監督・ 加藤正人氏との共同脚本で『機関車先生』(04)など。また作家として、童話『ボタ福』(講談社、07)、小説『ハリ系』(ポプラ社、08)他 を執筆。
音楽 向井秀徳 Shutoku Mukai
音楽 向井秀徳 Shutoku Mukai
1973年生まれ、佐賀県出身。1995年、NUMBER GIRL 結成。1999年、「透明少女」でメジャー・デビュー。2003年、ZAZEN BOYS を結 成。2009年、映画『少年メリケンサック』の音楽制作を手がけ、第33回日本アカデミー賞優秀音楽賞受賞。音楽を手掛けた映画作 品に『中学生円山』(13)、『ディストラクション・ベイビーズ』(16)、『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(16)、『生きている。』(22)、 『麻希のいる世界』(22)。
COMMENT
人間は苛立っている。
暴力的な真夏の陽射しが地方都市に降り注ぐ。
アスファルトに撒いた水道水は瞬時に蒸発して発光する。
そのギラつきが、匂いが、フィルムに刻まれている。
人間は常に苛立っている。絶望している。
そうなのか。そうではない。
そうではないはずだ、と、この映画は俺に問いかけている。
そんなことを思いながら「渇水」という曲を作りました。
企画プロデュース 白石和彌 Kazuya Shiraishi
企画プロデュース 白石和彌 Kazuya Shiraishi
1974年、北海道出身。若松孝二監督に師事し、フリーの演出部として行定勲、犬童一心監督などの作品に参加。『 ロストパラダイス・ イン・トーキョー』(10) で長編デビュー。『 凶悪』(13) で第37回日本アカデミー賞優秀作品賞を受賞するなど脚光を浴びる。『日本 で一番悪い奴ら』( 16)、『牝猫たち(』17)、『彼女がその名を知らない鳥たち』( 17)、『サニー/32 『』孤狼の血『』止められるか、俺たちを』 (いずれも18) 、『 麻雀放浪記2020』『凪待ち』『ひとよ』( いずれも19)、『死刑にいたる病』(22)など監督作で国内外の映画祭、映画賞 を席巻。『孤狼の血 LEVEL2』(21)では第45回日本アカデミー賞で作品賞、監督賞をはじめ最多13部門受賞。現在、「仮面ライダー BLACK SUN」がAmazon Prime Videoにて全世界配信中。日本映画界を牽引する映画監督のひとり。
COMMENT
▶映画化までの経緯
ある日、長谷川プロデューサーから読んで欲しい脚本があると送られてきたのが本作の脚本でした。この企画自体は前々から存在していること、既に脚本も出来ていることは風の噂で聞いていましたが、実際読ませて頂くと、脚本の持っている力に打ちのめされ是非参加させて欲しいとお願いしました。
▶原作小説について
格差の中で生きる人々への眼差しが、時に優しく時に残酷で、ずっと身体の中に沈澱し続けるような原作でした。読みながら河林さんはいったいどんな方でどんな世界を見ていたのだろうと、そればっかりを考えていました
▶本作の魅力
原作者の河林さんが見つめる社会への眼差しと、髙橋監督の優しさ、なんとしても今この映画を完成させて世に届けたいという執念が、これ以上ない形で凝縮されています。生きていくことを問いかける本作は社会の厳しさを描く反面、それでも強く生きていこうと思わせてくれる映画になっています。
▶主演、生田斗真さんについて
もう生田さん以外にありえないと思ってお願いしました。立ち姿が素晴らしいのはもちろんですが、主人公・岩切の抱える悲しみと苦悩を多く語らずとも表現してくれる俳優は生田さんだけではないかと、皆の意見が一致してオファーさせて頂きました。スクリーンに映る生田さんは、やはりとてもたくさんのことを感じさせてくれる素晴らしい俳優です。生田さんの新しい側面をお見せできると思います。
▶髙橋監督について
私よりも先輩で多くの映画に関わられていて、映画界で活躍されているのはずっと知っておりました。初めてお会いした時にその人柄と映画に捧げてきた人生と、そして何よりその頑固で自分を曲げないところに完全にヤラれました。最高の監督です。
▶今の時代に本作を通し伝えたいこと
河林さんが小説を発表してから30年あまり世界は変わっていないどころか格差は広がりより生きづらくなっていると感じます。この映画はそんな社会に対して物申すというよりは、現代を生きる我々に欠けてしまったもの、必要なものを問いかける映画です。簡単に答えは出ませんが、その答えを探す過程こそが何よりも尊く、生きている意味を見つける近道なのだと思います。
▶劇場公開を待つ皆様へのメッセージ
完成までもう少しです。私も早く大きなスクリーンで完成した状態を見たいです。そして多くの方とこの映画について語り合ってみたいです。皆様、楽しみにお待ちください。
COMMENT
▶ご出演オファーを受けられた際のお気持ち
白石和彌さんをはじめ、制作スタッフや高橋監督の熱意に感動しました。 皆さんが長年温めていた企画が、時を経てようやく形になる瞬間に立ち会える事、とても嬉しく思いましたし、お声をかけていただいた事を光栄に思います。
▶主人公・岩切を演じられて
空気や太陽の光はタダなのに、どうして水はタダじゃないんだと、世の不条理に疑問を持ち始める主人公に少しの希望と微かな光を与える事が出来たらという思いで精一杯演じました。
▶髙橋監督について
この作品に賭ける思いが非常に強く、情熱に溢れた監督です。
これまで多くの方々の信頼を得てきた高橋監督との撮影は私にとっても刺激的な毎日でした。
▶白石和彌さんについて
多くの名作を残し続けている白石さんが、どのようにして別の視点から物語を創り出すのか、非常に興味を持ちました。 映画の現場が好きで、日々を面白く生きているユーモラスな方です。
▶劇場公開を待つ皆様へのメッセージ
多くの事がシステム化され、疑問を持たずに波風を立てずに日々を過ごすことが上手な生き方なのかもしれません。
ただ、なにか違う。このままでいいのかとふと立ち止まり、自分を見つめ直す事も悪くない。そう思わせてくれる作品です。
公開を楽しみにしていてください。