CAST・STAFF

CAST

  • 綾野剛(成田狂児役)

    綾野剛(成田狂児役)

    成田狂児

    四代目祭林組の若頭補佐。
    カラオケはX JAPANの『紅』が
    十八番。中学生の岡聡実に歌の
    指導を頼む。

    PROFILE
    1982年生まれ、岐阜県出身。映画『クローズ ZERO II』(09)、『GANTZ』(11)、『るろうに剣心』(12)、『闇金ウシジマくん』(14-16)『新宿スワン』(15・17)、ドラマ「Mother」(10/日本テレビ)、連続テレビ小説 「カーネーション」(12/NHK)、大河ドラマ「八重の桜」(13/NHK)、「最高の離婚」(13/フジテレビ)、「コウノドリ」(15・17/TBS)といった話題作に次々と出演し、『横道世之介』『夏の終り』(13)では第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。多数の映画賞に輝いた『そこのみにて光輝く』(14)、『リップヴァンウィンクルの花嫁』(16)、『64 -ロクヨン-』(16)、『日本で一番悪い奴ら』(16)、『怒り』(16)で存在感を放った。近年の主な出演作に「MIU404」(20/TBS)、「アバランチ」(21/KTV)、「新聞記者」(22/Netflix)、「オールドルーキー」(22/TBS)、映画『ヤクザと家族 The Family』(21)、『ホムンクルス』(21)、『花腐し』(23/公開中)、「幽☆遊☆白書」(12月14日配信)ほか。

    COMMENT

  • 齋藤潤(岡聡実役)

    齋藤潤(岡聡実役)

    岡聡実

    中学3年生で合唱部部長。
    真面目だが毒舌な性格。
    変声期で高い声が出づらく
    なっているのが悩み。

    PROFILE
    2007年生まれ、神奈川県出身。16歳。2019年デビュー以降「トリリオンゲーム」(23/TBS )、「生理のおじさんとその娘」(23/NHK)「猫カレ -少年を飼う-」(23/BSテレ東)ほか多数のテレビドラマに出演し、映画『正欲』(23。11月10日公開)では磯村勇斗演じる青年の中学生時代を演じた。『カラオケ行こ!』では山下敦弘監督、野木亜紀子、綾野剛らが参加したオーディションを勝ち抜き、大役をつかんだ。

    COMMENT

  • 芳根京子(森本もも役)

    芳根京子(森本もも役)

    PROFILE
    1997年生まれ、東京都出身。テレビドラマ「ラスト♡シンデレラ」(13/フジテレビ)でデビュー。以降、連続テレビ小説「花子とアン」(14/NHK)「べっぴんさん」(16/NHK)、ドラマ「海月姫」(18/フジテレビ)、「コントが始まる」(21/日本テレビ)、「真犯人フラグ」(21/日本テレビ)、「オールドルーキー」(22/TBS)、「それってパクリじゃないですか?」(23/日本テレビ)、映画『幕が上がる』(15)、『64 -ロクヨン-』(16)、『ファーストラヴ』(21)、『Arc アーク』(21)、『峠 最後のサムライ』(22)等に出演。『累-かさね-』『散り椿』(18)で、第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。

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  • 北村一輝(組長)

    北村一輝(組長)

    PROFILE
    1969年生まれ、大阪府出身。『ガリレオ』シリーズほか多数の作品で存在感を放つ。近年の主な出演作に映画『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』(21)、映画『沈黙のパレード』(22)『ヘルドッグス』(22)、『世界の終わりから』(23)、Netflix映画『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』(23)、ドラマ「テッパチ!」(22/フジテレビ)、「波よ聞いてくれ」(23/テレビ朝日)他、2024年にミュージカル「王様と私」王様役にて主演を務める。(2024.4-5日生劇場、梅田芸術劇場メインホール)公演予定。

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  • 橋本じゅん(小林/ハイエナの兄貴役)

    橋本じゅん(小林/ハイエナの兄貴役)

    PROFILE
    1964年生まれ、兵庫県出身。1985年上演の舞台「銀河旋風児SUSANOH」より劇団☆新感線に参加。数々のヒット作の立役者となり、連続テレビ小説「ひらり」(92/NHK)、映画『図書館戦争』シリーズ(13・15)、大河ドラマ「おんな城主 直虎」(17/NHK)、ドラマ「MIU404」(20/TBS)ほか多数の映画・ドラマに出演。近作にドラマ「ハヤブサ消防団」(23/テレビ朝日)、映画『おまえの罪を自白しろ』(23)ほか。

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  • やべきょうすけ(唐田役)

    やべきょうすけ(唐田役)

    PROFILE
    1973年生まれ、大阪府出身。代表作に『闇金ウシジマくん』『クローズZERO』シリーズ、大河ドラマ「龍馬伝」(10/NHK)ほか。近年の主な出演作に映画『HiGH&LOW THE WORST X』(22)、『キングダム 運命の炎』(23)、ドラマ『闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん』(22/毎日放送・TBS)などがある。

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  • 吉永秀平(銀次役)

    吉永秀平(銀次役)

    PROFILE
    1973年生まれ、大阪府出身。1993年より劇団「火の車」に入団し、多数の公演に参加。近年の主な出演作に映画『謝罪の王様』(13)、『天空の蜂』(15)、『真田十勇士』(16)『胸が鳴るのは君のせい』(21)、ドラマSPECサーガ黎明編「Knockin’n 冷泉’s SPEC Door」(21/Paravi)「ドラゴン桜 season2」(21/TBS)、「逃亡医F」(22/日本テレビ)、「死神さん2」(22/Hulu)ほか。

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  • チャンス大城(尾形/キティの兄貴役)

    チャンス大城(尾形/キティの兄貴役)

    PROFILE
    お笑い芸人。1975年生まれ、兵庫県出身。アニメ映画『漁港の肉子ちゃん』(21)、映画『空白』(21)、ドラマ「だが、情熱はある」(23/日本テレビ)、「ハレーションラブ」(23/テレビ朝日)に出演するなど、多方面に活躍。執筆書籍に『僕の心臓は右にある』(22)がある。

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  • RED RICE(湘南乃風)(峯役)

    RED RICE(湘南乃風)(峯役)

    PROFILE
    1976年、神奈川県出身。2001年に「湘南乃風」を結成。映画・ドラマの出演作に、ドラマ「まだ結婚できない男」(19/カンテレ)、「インビジブル」(22/TBS)、映画『Zアイランド』(15)ほか。

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  • 坂井真紀(岡優子役)

    坂井真紀(岡優子役)

    PROFILE
    1970年、東京都出身。2023年の主な出演作に映画『ロストケア』『銀河鉄道の父』『逃げきれた夢』『水は海に向かって流れる』『春に散る』『アナログ』、ドラマ「だが、情熱はある」(日本テレビ)、「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」(NHK)、「季節のない街」(ディズニープラス)などがある。映画『MY (K)NIGHT』が2023年12月1日公開予定。
  • 宮崎吐夢(岡晴実役)

    宮崎吐夢(岡晴実役)

    PROFILE
    1970年、東京都出身。1992年に大人計画に参加。以降、数々の舞台・ドラマ・映画に出演する他、自身のイベント・ライブの企画・演出、CD・DVDのリリース、ドラマ脚本・小説・コラムの執筆など多方面で活躍。近年の出演作に映画『凪待ち』(19)、『クレイジークルーズ』(23)、ドラマ「シジュウカラ」(22/テレビ東京)、「いちばんすきな花」(23/フジテレビ)ほか。
  • ヒコロヒー(和子役)

    ヒコロヒー(和子役)

    PROFILE
    お笑い芸人。1989年、愛媛県出身。「キョコロヒー」(テレビ朝日)ほか多数のバラエティ番組でMCを務める。主な出演作に映画『ウェディング・ハイ』(22)、『大名倒産』(23)、ドラマ「だが、情熱はある」(23/日本テレビ)、「わたしのお嫁くん」(23/フジテレビ)ほか。
  • 加藤雅也(田中正役)

    加藤雅也(田中正役)

    PROFILE
    1963年、奈良県出身。「アンフェア」『キングダム』「フィクサー」といった人気シリーズで活躍。近日公開予定の映画に、『カムイのうた』『幽霊はわがままな夢を見る』『彼方の閃光』がある。
  • 岡部ひろき(松原役)

    岡部ひろき(松原役)

  • 八木美樹(中川役)

    八木美樹(中川役)

  • 後聖人(和田役)

    後聖人(和田役)

  • 井澤徹(栗山役)

    井澤徹(栗山役)

STAFF

  • 山下敦弘(監督)

    PROFILE
    1976年生まれ、愛知県出身。大阪芸術大学卒。『どんてん生活』(99)、『ばかのハコ船』(03)、『リアリズムの宿』(04)と“ダメ男三部作”をとっかかりに05年『リンダ リンダ リンダ』で商業映画デビュー、ヒット作となる。続く『天然コケッコー』(07)では第32回報知映画賞監督賞、第62回毎日映画コンクール日本映画優秀賞などを受賞。その他、映画作品に『マイ・バック・ページ』(11)、『苦役列車』(12)、『もらとりあむタマ子』(13)、『味園ユニバース』(15)、『オーバー・フェンス』(16)等があり、その後も野木亜紀子脚本の連続ドラマ「コタキ兄弟と四苦八苦」(20)、Amazon スタジオによるモダンラブ・東京「最悪なデートが最高になったわけ」(22)、宮藤官九郎脚本による『1秒先の彼』(23)など話題作が続いている。アニメーション映画『化け猫あんずちゃん』(共同監督・久野遥子)含め公開待機作が3本。

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  • 和山やま(原作)

    PROFILE
    マンガ家。1995 年生まれ、沖縄県出身。著作に『夢中さ、きみに。』『カラオケ行こ!』(KADOKAWA/ビームコミックス)、『女の園の星』(祥伝社/フィールコミックス)がある。2019 年8月に刊行した『夢中さ、きみに。』が、第 23 回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞、第 24 回手塚治虫文化賞短編賞をダブル受賞。他タイトルにおいても多数のマンガ賞を受賞し、手がけた作品すべてが高評価を受ける。現在、『FEEL YOUNG』(祥伝社)にて『女の園の星』を連載中。また、2020 年 11 月『月刊コミックビーム 12 月号』より『カラオケ行こ!』の続編『ファミレス行こ。』の連載がスタート、大好評連載中。

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  • 野木亜紀子(脚本)

    PROFILE
    1974 年生まれ、東京都出身。主な脚本担当作品に『図書館戦争』シリーズ(13・15)、『アイアムアヒーロー』(16)。また、ドラマ作品でも「空飛ぶ広報室」(13/TBS)、「重版出来!」(16/TBS)、「逃げるは恥だが役に立つ」(16/TBS)、オリジナル作品に「アンナチュラル」(18/TBS)、「獣になれない私たち」(18/日本テレビ)、「フェイクニュース」(18/NHK)、「コタキ兄弟と四苦八苦」(20/テレビ東京)、「MIU404」(20/TBS)など、社会現象とも呼べる熱狂的なファンを持つ数々の作品を手掛けている。「重版出来!」「逃げるは恥だが役に立つ」で東京ドラマアウォード 2016・脚本賞、「アンナチュラル」で東京ドラマアウォード 2018・脚本賞/芸術選奨文部科学大臣新人賞を、「獣になれない私たち」で、第 37 回向田邦子賞、さらに映画『罪の声』(20)では第 44 回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。22 年は自身初となるアニメーション映画『犬王』の脚本を手掛けるなど活躍の幅を広げている。
  • KADOKAWA 二宮直彦(プロデューサー)

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  • 若泉久朗(KADOKAWA 文芸・映像事業局 映像企画制作部 部長)

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綾野剛(成田狂児役)

綾野剛(成田狂児役)

お話を頂いた時は、とても嬉しかったです。大好きな作品、魅力的な狂児を体感できる喜び、なにより和山やまさんの世界を、山下敦弘監督、野木亜紀子さん、信頼するチーム、スタッフ、そして聡実くん役として出会った齋藤潤くんと一緒に創作できるという色々様々な喜びが渋滞してます。映画を通して『カラオケ行こ!』の新しい魅力をさらに見つける事ができたらと、原作に敬意を抱きながら、映画としての表現を最後まで諦めず、皆さんにとって魅力的な作品になるよう努めて参ります。よろしくお願いします。

齋藤潤(岡聡実役)

齋藤潤(岡聡実役)

初めまして。この度、『カラオケ行こ!』で岡聡実を演じさせていただくことになりました。齋藤潤、15歳です。オーディションに合格した時は正直本当に信じられなくて、今は本当に嬉しいです。最終オーディションで初めて綾野さんにお会いしたのですが、本当にかっこいい方です。これからも頼らせていただきたいと思います!変声期という悩みを抱えている聡実くんですが、狂児さんとの出会いややり取りを通じて少しずつ気持ちが変わっていく…そんな変化をスクリーンから伝えられるような聡実くんを目指したいと思います。

芳根京子(森本もも役)

芳根京子(森本もも役)

現場では若いエネルギッシュなパワーを沢山もらいました!聡実くんが所属する合唱部の副顧問・森本ももを演じたのですが、ついに先生を演じる歳になったかと。何年か前は合唱部の生徒役をさせていただいていたので、とても感慨深かったです。生徒役の皆さんといい距離・関係性になれたらいいなと思い、先生だけど先生らしくないももちゃん先生らしさを心掛けていました。私個人としてはピアノを弾くシーンがいくつかあり、その練習なども含めて少ない日数ではありましたがとても濃い期間を過ごすことができました!

北村一輝(組長)

北村一輝(組長)

男性が多くいい感じの暑苦しさ、そしてあの場末感のあるスナック。 男ノリで楽しかったです。 今回は祭林組の組長という役で、漫画を読ませていただき、なるべく原作に近付けるよう組長らしいニュアンスを大切に演じました。綾野くんとも10何年ぶりくらいで本当に久しぶりに一緒に仕事ができました。ますます、活躍している彼を見ていたので嬉しかったです。

橋本じゅん(小林/ハイエナの兄貴役)

橋本じゅん(小林/ハイエナの兄貴役)

関西弁でのお芝居だったのですが、こんなにも関西人が集まることはなかなかないですし、 これまで共演させて頂いた方も沢山いらっしゃいまして、同窓会みたいなとても楽しい現場でした。 カラオケ大会に向けて練習するヤクザということで歌唱シーンがあるのですが、非常に快活な歌を与えていただいて…。振付動画が届いた時にびっくりしましたけれども、ぜひ楽しみにしていてください!

やべきょうすけ(唐田役)

やべきょうすけ(唐田役)

めちゃくちゃ現場楽しかったです!久しぶりに共演する方や元々交友がある方が多く、現場に入る前から非常に楽しみではあったんですけど、まあ楽しかったですね。衣装合わせのときに監督との打ち合わせがあって、歌唱シーンの話になると「どんな感じなのか聞かせてもらっていいですか?」と。頑張って歌ってみたら、入りから「もう大丈夫です!練習等はしないでそのままでお願いします。」と言われていたのでそのまま行きました。歌が下手なヤクザの役ですが、愛を持って歌っていますのでぜひ楽しみにしていてください!

吉永秀平(銀次役)

吉永秀平(銀次役)

毎年恒例の祭林組のカラオケ大会、あまり乗り気ではない組員もいる中、大会を謳歌している祭林組 若頭代行 銀次を演じさせて頂きました。撮影した場面は全てがカラオケのシーンで、とても楽しく部活の延長上の様なワイワイ、ガヤガヤとしてとても楽しい現場でした!狂児役の綾野さんと聡実役の齋藤さんの2人の間に表れるユーモアと哀愁に魅了された事を思い出します。切なさと楽しさが交差する人間模様をどうぞご覧下さい!

チャンス大城(尾形/キティの兄貴役)

チャンス大城(尾形/キティの兄貴役)

撮影時は47歳だったんですけど、まさか15歳の聡実役のオファーがくるとは思わなかったのでやっぱり役作り大変でしたね、体重も40kg落としまして。中学3年生の思春期を演じるということで、綾野剛さんとの掛け合い、主役を張るというか一緒に舵を引っ張る感じを楽しんでました。すみません、ジョークです。ちゃんとします。この度は尾形役をいただいて幸せです。役どころとしましては、なぜか“キティの兄貴”と呼ばれるヤクザを演じました。ちなみに当時の僕と同い年なんですよ、47歳。キティちゃんって47歳なんですよ。歌唱シーンは+4で歌ってほしいとのオーダーがあり、ちょっと苦しかったです。情熱たっぷりで、絶対面白い作品なので見に来てほしいです!

RED RICE(湘南乃風)(峯役)

RED RICE(湘南乃風)(峯役)

カラオケは我々湘南乃風にとってもとても大事なエンターテイメントですので、そのカラオケを題材にした作品に出演出来て光栄でした。ぜひこの作品を楽しんで、さらにカラオケにも行って歌を歌って欲しいと思います。実家がカラオケ店で元店長の俺が言うから間違いないです。

山下敦弘(監督)

綾野くんとは何度か面識はあるが、一緒に映画を作るのは初めて。ストイックな印象のある綾野くんが、どんな〝狂児〟をイメージし、撮影までに仕上げてくるのか?監督として、楽しみでしょうがない。
オーディションで選ばれた齋藤潤くんも、もちろん一緒に映画を作るのは初めて。様々なハードルがある〝聡実〟という役を演じるのはかなり大変だとは思うが、良い意味でまだ未完成な齋藤くんが、綾野くんの演じる”狂児”をどう感じて、どんな影響を受け、”聡実”を演じきるのか?たぶん、この映画の肝はそこにかかっていると思う。

若泉久朗(KADOKAWA 文芸・映像事業局 映像企画制作部 部長)

綾野さんに狂児を演じてもらえるのはとても光栄に思います。どの役も魂を込めて演じられているお芝居に心を打たれていたので、狂児という役を安心してお任せできると思いました。
齋藤さんを拝見したときは、なんてバランスのいい方なんだ…と驚きました。きっとどんな役もこなしていかれる役者さんだと思い、そんな齋藤さんの聡実くんはスクリーンでどう輝くのでしょう。
映画化がますます楽しみになりました。

KADOKAWA 二宮直彦(プロデューサー)

綾野剛さんとは映画『楽園』でご一緒しました。その時の真っすぐでストイックな取り組みを間近で見て、是非もう一度と考えていました。強面だけど紳士的で不思議な魅力を持つヤクザ・狂児をきっと誰よりも大切に演じていただけると思いオファーさせていただきました。彼が以前から和山やま先生の大ファンである事も知り、我々の思いは確信となりました。
聡実くん役を射止めた齋藤潤くんはオーディションを通じて誰よりも成長し、更なる可能性を感じて選ばせていただきました。超えなければいけない壁は多くありますが、綾野さん演じる狂児とどう共鳴して聡実くんが出来上がっていくか非常に楽しみです。

若泉久朗(KADOKAWA 文芸・映像事業局 映像企画制作部 部長)

綾野剛さんとはNHKのドラマ10「セカンドバージン」が初めてでした。鈴木京香さんの息子役で抜擢されました。大胆でしなやかなで動物的な存在感が鮮烈でした。その後の大活躍を予感させる色気がありました。今回オーディションで選ばれた齋藤潤くんはかつての綾野剛です。綾野さんの役は静かで紳士的な、しかし恐らくは一番こわい、不思議なヤクザです。彼が演じる大人の男が、かつての綾野剛を相手にどんなエモーションを作り出すのか?待ち遠しいです。KADOKAWAにはヤクザと少女の傑作映画『セーラー服と機関銃』があります。薬師丸ひろ子さんが大ブレイクしました。本作はヤクザと少年です。齋藤潤くんが素晴らしいのは、相手の顔をしっかり見て臆せずにセリフが言えることです。これは簡単なようでなかなか出来ません。それが出来ない若手俳優は大勢います。齋藤潤くんはすでに身につけています。与えられた空間にしっかり立てています。みずみずしい傑作の誕生を予感しています。