カラオケ行こ!

齋藤潤・八木美樹・井澤徹・山下敦弘監督 登壇!公開御礼「カンサイ行こ!」ティーチイン付き上映レポート

齋藤潤、関西弁練習の苦労、「紅」歌唱シーン秘話語る4人それぞれの反抗期エピソードも

満席となったTOHOシネマズなんばのスクリーン1。Little Glee Monster「紅」が流れる中4名が登場すると、会場からは大きな拍手が。

大阪で舞台挨拶ができることへの喜びを語る面々。しかし、山下監督には不安な部分も。「大阪が舞台なんですけど、じつは大阪で撮ってなくて笑、大阪のお客様の前で少し緊張してます。(映画での関西弁が)どうだったのか気になります……」。ここで、MCが「皆さんどうでしたか」と客席へ問いかけると大きな拍手がかえされた。一方、クランクインの2カ月前から関西弁を練習していた齋藤潤は、「現場での芝居経験の少ない中、さらに関西弁への挑戦、何回もつまづくことがありました」と関西弁の練習を振り返るが、「公開された後、映画を観た方から“関西弁良かったよ”と声が聞けることは素直に嬉しい」と喜びを語った。関西出身の八木、井澤も「撮影の合間も先生とずっと練習してました」「100点ですよ」と、その努力と成果を絶賛。続けて合唱部の副部長・中川を演じた八木が役作りの苦労を語った。「原作も全部読んだんですけど、ほぼしゃべってない。どうしよう、ってずっと考えてた」と手探りだったことを明かし、「私の中川像はどうでしたか」と山下監督へ振ると、「完璧でしたよ」と即答。「わぁ、うれしい!」と笑顔をのぞかせた。ここでMCから、中川の印象的なセリフ「わーだー(和田)」が現場スタッフの中でずっと真似されてた、とエピソードが紹介されると会場からは笑い声が。映画を見る部部長・栗山を演じた井澤も「栗山は感情を表に出さない。(作中で)和田が“映画”のことを“動画”と言ってきたときは、ブチ切れてやろうかと思ったんですが(笑)、その思いを内に秘めながら演じました」と、撮影を振り返った。

ここで、客席とのティーチインタイムに。1人目は八木演じる中川の「わーだー」のセリフの登場回数を数えたツワモノから。作中で計5回、同セリフを言っているが、それぞれイントネーションの違いはどう使い分けたのかとの質問。八木は「和田の調子をなるべくとらないといけないので、元気づけたい時はワントーン上げて言ってました!」などとこだわりポイントを明かした。

2人目は、映画を見る部を演じたときのエピソードについての質問。齋藤から、2日間の撮影期間の間に、関西出身の井澤から関西弁を教えてもらいながら信頼を深めていった経緯が語られた。

3人目からは、「皆さん反抗期はありましたか?」と直球の問いが。最初に山下監督が振られるも「えっ私もですか笑」と戸惑いも見せつつ、「母親からのぶ君と君付け呼ばれるのが嫌で、のぶって呼べよ、とデパートで機嫌が悪くなったり」と微笑ましいエピソードを振り返った。また、齋藤と八木は反抗期には自覚がない様子だったが、齋藤からは「たまに知人から“坊ちゃん”と呼ばれることがあるんですけど止めてほしい」、八木からは「おばあちゃんとたまに喧嘩します」と可愛いエピソードが紹介された。また、井澤はもう絶対やりませんが、と言いつつ「あえて洗濯物のポケットにティッシュを入れたまま洗濯するとか」とささやかな親への反抗を語った。

4人目は、齋藤潤への「紅」歌唱シーンについての質問。シャウトも混じる感情がこもった歌声だったが、このシーンは、齋藤自身も作中の聡実と同様、変声期を迎えている中での撮影だったとのこと。「変声期まっただ中で悩んでいるリアルな「紅」になったのかなと思います」と振り返った。

最後に、山下監督から「何を作るかより、誰と作るかが重要だと思う」と映画作りのこだわりが語られ、「今回は集まったメンバーがとても素晴らしかったので、それが映画の力になったと思います。まだまだヒットすれば、またこうして集まれるので、どうか皆さん、友達や周りの人に宣伝してください!」と結び、イベントは幕を閉じた。

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