カラオケ行こ!

個性豊かなキャストが勢揃いで歌唱シーン撮影秘話が明らかに!初日舞台挨拶レポート

この度、映画『カラオケ行こ!』の公開を記念して初日舞台挨拶を実施いたしました!当日は“巨大カラオケボックス”を模したステージに、綾野剛、齋藤潤、芳根京子、橋本じゅん、やべきょうすけ、チャンス大城、坂井真紀、北村一輝といった超豪華キャスト陣に加え、山下敦弘監督も登壇!公開初日を迎えた喜びや、各々の熱い想い、ここでしか聞くことのできないエピソードなどを語りつくしました!

会場からの大きな拍手につつまれ、登場した登壇者。「とても感慨深いですが、公開できること自体が奇跡だと思っています。」と挨拶する綾野をはじめ、ようやく迎えた感慨深い様子のキャスト。そんな中で、やべが「King Gnuが大好きです。ふざけているわけではなく、全力で歌ったらあんな感じになりました。」と、チャンスが「映画好きなんですけど、すごい俳優、監督の中に紛れ込ませていただいて嬉しいです。10秒だけ歌わせてください。お母さん〜?」と、早速ネタを仕込む祭林組のヤクザが会場を盛り上げました。

紅カラーを取り入れた衣装を見にまとって登壇した登壇者の中、ハート柄をあしらったスーツに身をまとったやべに「多いわ!」と橋本、そして「ラブリーですよね。」と綾野。「こういうパートは俺かなと思って入れました。」とノリノリのやべでした。

本日公開となった気持ちを尋ねられると、綾野が「とにかく嬉しいです。この映画はたおやかで、優しい作品です。青春っていろいろな形があると思うんですが、楽しいだけじゃなくて、苦い部分、甘酸っぱい部分の方がストーリーテリングしやすいですが、ある種の優しさがこの作品を包んでいます。岡聡実を演じた齋藤潤の実寸大の姿をこの作品に焼き付けようとしたのが、この作品のカラーになっていますので、その部分を汲み取っていただければと思います。」と、齋藤が「僕自身、こんなチャレンジな役で大きく出していただくことが初めてで、この作品が世に放たれると追いついていない部分もあるのですが、この作品に関わっている皆さんに感謝したいです。そして、この作品でこうして皆さんの前に立てていることに感謝したいと思います。」と、気持ちを精一杯伝える姿に会場も温かい空気に包まれました。

また、徐々に変化していく二人のユニークな距離感をどうやって作り出してきたか尋ねられた齋藤が真剣な眼差しで綾野を見つめると、綾野は「可愛い」と笑顔。「彼があらゆることから目をそらさず、最後まで現場に立ち向かったことにリスペクトしています。ヤクザと中学生、噛み合ってはいけないというオーダーの元、不安だったと思いますし、確かな手応えを感じられず帰っていくこともありましたが、最後までやり遂げられて嬉しく思います。」と共演者・齋藤への気持ちを伝えると、齋藤も「噛み合っちゃいけないというのも、(撮影をしていた)1年前は自分が理解できなかったのですが、取材を受けていく中や、自分の言葉にしていくことで実感していきました。」と振り返りました。
そんな中、綾野は天然な“ももちゃん先生”を演じた芳根の「噛み合っていなさ」を絶賛。「計算なかったんですよね。」という芳根に、「それが本当に素晴らしくて。すべてを愛で凌駕するという。」と絶賛が止まらない様子の綾野でしたが、「ラッキー!」と芳根。齋藤と親子を演じた坂井は、「先ほど大きな映画が初めてとおっしゃっていましたが、自分のお芝居も納得いかないと思ったら監督と話して「もう一回やらせてください」ってちゃんと言えたりと、本当に素晴らしいですよね。」と綾野に引き続き、齋藤を絶賛しました。

劇中で歌ヘタ王を決める組長を演じた北村。実際に、祭林組の歌ヘタ王は誰だったかを聞かれると、「みんな睨むな(笑)でも、皆さん上手いですよね。上手い下手というよりも、言うこと聞かず、好き勝手やってる橋本さんは問題じゃないかなと思います。(笑)」とまさかの暴露が飛び出しました。そんな北村に「マイク使ってここでは言えないようなことをしていたのは北村さんですよね!」と突っ込むやべだったが、「決められたセリフをアドリブじゃないかなって見せたいっていつも思っているんです。そう思ってもらえるようにやるのが自分の一番の志です。」と演技論を語る橋本。そこから、橋本が劇中で披露するももいろクローバーZの「行くぜっ ! 怪盗少女」を踊ったシーンの話に。「僕は二日間渋谷のスタジオを借りて、ダンサーの後輩を呼んで練習して踊って完コピしたんですが、全てカットされました!」とまさかの結末に会場から笑いが起こりました。

また、綾野の「紅」の歌唱シーンについての話になると、綾野が「情念を込めて歌っていましたので、冒頭で叫んで驚かせてすみませんでした。」と話す。齋藤も「最初に「紅」をリハーサルで初めて聞いた時は、衝撃でした。裏声の「紅」ってこんなんなんだとビックリしました。」と綾野のシーンを振り返ります。芳根が「綾野さんと今回は同じシーンがなかったのですが、色々な曲を歌う日に現場にお邪魔して、楽しみにしていて、あんなにも「紅」が挟まっているとは思わなかったので、とても面白かったです。」と話す中、「「紅」を歌う時だけジャケットを着ていて、山下監督にも「それ必要かな?」って突っ込まれましたね。」とこだわったポイントを明らかにする綾野。坂井も「台本を読んでいる時から綾野くんの「紅」を楽しみにしていて、出来上がったもので見させていただいて、嬉しい気持ちでいっぱいでした。最後の聡実の「紅」も胸がいっぱいになりましたね。」と絶賛し、「涙出てきましたね。「紅」が英語バージョンだった時から好きで、この映画は素晴らしいんですが、あの頃を思いださせてくれて、本当によかったです。」と映画ファンらしい感想がチャンスから飛び出しました。

映画の公開を記念し、「紅だあああ」の掛け声と共に、マイククラッカーで場内を紅に染め、会場は熱気に包まれる中、最後に綾野が「この作品に出会って触れてくださって感謝しています。和山先生の原作を預けていただいて、漫画原作の難しさを感じていました。野木さんの脚本が素晴らしくて、原作と映画の融合が台本にはありました。その中に我々が現場でどう生きていくかが書かれていて、それ以上に真剣に作品と音楽に向き合い、齋藤潤くんに向き合ってこの作品を完成させました。誰かにお勧めしてくださったら幸いです。」と、齋藤が「僕自身の話になってしまうのですが、僕にとって本当に大切な作品です。お芝居だけではなく、色々なことを受け取ることがきました。皆で作っていくものというのを感じることができました。感謝しかありません。また劇場に足を運んでくださったら嬉しいです。」と、山下監督が感謝しかありません。派手な映画ではないですが、小さいものを丁寧に描いた作品なのですが、こういう映画が大きいスクリーンで見ていただきたいなと思いました。スクリーンで見るべき映画なので、劇場で見ていただけたら嬉しいです。」と挨拶をし、イベントは幕を閉じました。

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