0%

ラッセル・クロウ主演『アオラレ』 大ヒット上映中

アオラレ始めたら止まらない!究極の恐怖と爽快な展開にアドレナリン出まくりのノンストップ・アクションスリラー!!

全ドライバーの83.1%が経験しているといわれる“あおり運転”
(日本アンガーマネジメント協会調べ)
車に乗っても、車から降りても息つく間もなく恐怖は続く。
果たして彼女は逃げ切れるのか!?

STORY

美容師のレイチェルは今日も朝寝坊。あわてて息子のカイルを学校へ送りながら職場へと向かうが、高速道路は大渋滞。度重なる遅刻に、クビとなる。最悪の気分のまま下道を走るが、信号待ちで止まると、前の車は青になっても発進しない。クラクションを鳴らすがまだ動かない。イラついたレイチェルが追い越すと、ドライバーの男が「運転マナーがなっていない」と言う。レイチェルに謝罪を求めるが、彼女は拒絶して車を出す。息子を学校に送り届けたものの、ガソリンスタンドの売店でさっきの男に尾けられていることに気づく。店員は「あおり運転の常習犯よ」と警告。車に戻ったレイチェルはある異変に気付いた。が、時すでに遅し。信じられない執念に駆り立てられた男の“あおり運転”が、ノンストップで始まるのだった──

CAST

ラッセル・クロウ(男)
ラッセル・クロウ(男)

Profile

1964年4月7日、ニュージーランド、ウェリントン生まれ4歳の時に両親とともにオーストラリアに移住し、子役としてテレビに出演するようになる。
1990年に『ザ・クロッシング』で映画初主演。1995年にサム・ライミ監督の西部劇『クイック&デッド』でハリウッドに進出し、シャロン・ストーンとレオナルド・ディカプリオと共演。同年には日米合作『NO WAY BACK 逃亡遊戯』で豊川悦司と共演した。
『L.A.コンフィデンシャル』(97)の刑事役でブレイクを果たし、『インサイダー』(99)でアカデミー主演男優賞に初ノミネート。翌91年には『グラディエーター』で見事アカデミー賞®主演男優賞に輝き、92年の『ビューティフル・マインド』でも同賞にノミネートされた。
ロックバンドのボーカルとしても活動しており、ミュージカル映画『レ・ミゼラブル』(12)では歌声を披露。『ディバイナー 戦禍に光を求めて』(14)では監督業に進出。
2016年の『ナイスガイズ!』ではライアン・ゴズリングとコンビを組んでコメディ演技を披露した。
カレン・ピストリアス(レイチェル)
カレン・ピストリアス(レイチェル)

Profile

1990年、9月30日、南アフリカ、ラステンバーグ生まれ。12歳の時に家族とともにニュージーランドに移り住む。
高校の時から演技をはじめ、大学ではアニメーションとイラストレーソンを学んだ。大学卒業後からオーストラリア、ニュージーランドの舞台、テレビ、映画に出演するようになる。
マイケル・ファスベンダーとコディ・スミット=マクフィーが主演した西部劇『スロウ・ウエスト』(15)ではマクフィーから想いを寄せられる重要な役を演じ、デレク・シアンフランス監督の『光をくれた人』(16)でもファスベンダーと再共演。
セバスティアン・レリオ監督が自作『グロリアの青春』をリイマジネーションした『Gloria Bell(原題)』(18)ではジュリアン・ムーアと共演し、ピーター・ジャクソンが製作を務めた『移動都市/モータル・エンジン』(18)にも出演している。
シドニーの生地屋でパートで働いていたところに本作のオーディション話が舞い込み、一週間後には撮影が始まるという驚きのスピードでハリウッド映画初主演を果たした。
ガブリエル・ベイトマン(カイル)
ガブリエル・ベイトマン(カイル)

Profile

2004年9月10日、アメリカ、カリフォルニア州生まれ。
2014年の『死霊館』のスピンオフ『アナベル 死霊館の人形』に出演し、ドラマシリーズ「アウトキャスト」で悪霊に憑かれた少年を演じるなど、ホラーファンには知られた顔。
『死霊館』のジェームズ・ワンがプロデュースした『ライト/オフ』では『ウォーム・ボディーズ』のテリーサ・パーマーの弟役で出演。伝説的スラッシャーホラーのリメイク『チャイルド・プレイ』(19)ではオードリー・プラザと共に主演を果たした。
またネットフリックスで配信されているリメイク版『ベンジー』(18)の主演など、ファミリー向けの作品でも活躍している。

STAFF

デリック・ボルテ(監督)
デリック・ボルテ(監督)

Profile

1967年、西ドイツ、フランクフルト生まれ。生後間もなく家族ともどもアメリカに移住。
ファインアートやグラフィックデザインの経歴を生かしてミュージックビデオ、MTV の音楽番組、CM などを手がける。
テレビ局のレポーターを経て、自ら脚本を執筆したデミ・ムーア、デヴィッド・ドゥカヴニー主演のコメディ『幸せがおカネで買えるワケ』(09)で映画監督デビュー。
伝説のパンクバンド、ザ・クラッシュの大ファンで、2016年には同バンドのフロントマン、ジョー・ストラマーをモチーフにした半自伝的な映画『London Town(原題)』を発表している。
ジョン・ストックウェル監督のアクションコメディ『レッド・バレッツ』(11)では製作総指揮を務めた。
カール・エルスワース(脚本)

Profile

1972年 9月28日生まれ。
90年代より「バフィ ~恋する十字架~」「ジーナ」「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」などのテレビシリーズで研鑽を積み、ウェス・クレイヴン監督によって映画化された『パニック・フライト』(05)の脚本で注目を浴びる。
シャイア・ラブーフ主演の大ヒットサスペンス『ディスタービア』(07)やジョン・ミリアス監督の『若き勇者たち』をクリス・ヘムズワース主演でリメイクした『レッド・ドーン』(12)といった話題作を手がけている。
次回作は『グレムリン3』の予定。

PRODUCTION NOTE

現代的なノンストップ・スリラー『アオラレ』の主演を努めるのは、アカデミー賞®受賞俳優ラッセル・クロウ。
『アオラレ』は、誰でも経験したことのある路上での運転手同士のトラブルが、思いも寄らない恐ろしい結末に至る様子を描き、かろうじて保たれている社会のバランスを掘り下げていく。レイチェル(カレン・ピストリアス)は、仕事に遅刻しそうで焦っているとき、見知らぬ男(ラッセル・クロウ)と信号で言い合いになる。男は、自分が世の中から置き去りにされていると感じ、自分の無力さに絶望している。やがてレイチェルと彼女の愛する者たちは、彼女を苦しめることでこの世に自分の生きた証を残そうとする男の標的となっていく。
男が執拗にレイチェルを追いつめていく姿は、我々が今にもキレそうな人間と隣り合わせで生きていることに気づかせる。

ラッセル・クロウは、初めて『アオラレ』の脚本を読んだ時、本能的に次のように反応したという。
「『絶対にやらない。この映画には絶対に出演しない。恐ろしすぎる。しかも役が暗すぎる……』と自分の口からこぼれた瞬間、いつから、こういう作品を拒むようになったんだろう、って思ったんだ。こういう映画こそ僕が求めるものなのに。僕は、まさにこういう難しい役柄をいつも求めているんだよ」
監督のデリック・ボルテにとって、『アオラレ』は個人的にとても共感できる内容だったという。ボルテはこう語る。
「次に何が起こるのか知りたくて、つい最後まで一気に読んでしまうような脚本だった。この作品は、路上での運転手同士のもめごとに焦点を当てている。社会をかろうじて支えている不安定な細い糸をめぐる物語で、誰もが共感できるんだ。
多くの人間の表面下に潜む闇を描いている。誰もが、こういう『最悪の日』を経験したことがあるだろう。この物語は、その究極の例を示しているんだ。
それに対して、製作担当のリサ・エルジーが付け加える。
「脚本を読んだ瞬間に、観客がこの物語の伝えようとしているメッセージを理解し、共感をおぼえるとわかったわ。登場人物は、とても複雑で、個性的なの。ラッセルの役は、明らかに悪役で冷酷なキャラクターだけど、観客は、彼が初めてレイチェルと路上で出会ったときのやり取りを見ながら、両者に共感すると思う。だからこそ、人はこの映画に夢中になってしまうのよ」

ボルテは、この主人公「男(クロウ)」を、『ジョーズ』に登場するサメに例えた。
殺人的で、その行動は予測不可能、こそこそしていて頭にまとわりつく存在。劇中、彼の名前が語られることは一度もない。最初から最後まで、彼はただの「男」だ。物語を動かす、強烈な存在。
「彼は、本当に恐ろしいんだ」とクロウも同意する。「何かをしようとするとき、必ず背後から現れる…それまで彼がどこにいるのか分からないんだ。でもその間に、徐々に近づいてきて、攻撃したと思ったらすぐに姿を消し、しばらく現れない。
彼は、獲物を狙っている。レイチェルは、怒鳴る相手とタイミングを間違えてしまったんだ。男は、自分の起こした行動がもたら す結果など気にしていない。すでに常軌を逸してしまっているからね」
「男」は、劇中で初めて登場する時点では、既に人生のどん底にいる。仕事を失い、妻を失い、家も失う寸前だった。もはや、他者を思いやる余裕など残っていない。
今まで信じていたことすべてが崩壊し、全員に見捨てられたと感じている。男からすれば、失うものなど何一つない。
一方、レイチェル(カレン・ピストリアス)も辛い日々を送っていた。
離婚後シングルマザーとなり、この経験が精神的にも経済的にも彼女を苦しめていた。年老いていく母親の介護に加え、弟とその彼女の世話も請け負っていた。
しかし、カレンは、この物語は「悪人」対「善人」といった単純なものではなく、もっと深い内容だと語る。
「他者が抱える世界は、自分には分からない。人はあまりにも簡単に、この『男』とレイチェルを外から見ただけで評価してしまう。でも形は違えど、二人とも人生が崩れ落ちていく体験をしているの」とカレンは説明する。
「この物語は今の世の中を反映していると思う。自分と異なる考えを持つ相手ときちんと対話すができなくなっているのが現実だ」とクロウが付け加える。
製作のエルジーは、この「男」の役は、今までクロウが演じてきた役の中で最も説得力のある、ハマり役だと話す。
「彼(クロウ)がこの役を演じたいと申し出てくれたとき、彼以外考えられなくなった。彼は本当に演技が上手いし、この役に必要な生々しい激しさを見事に表現していた。
彼は、今まで色んな役を演じてきたけれど、こういう狂気的な殺人鬼を演じた時に、彼が如何に多才かが分かる。本当に凶暴に見えるの。同時に、こまやかで深い役作りをしている」
さらにエルジーは次のように語る。
「ラッセルは、この役を徹底的に分析した。彼だからこそ、あそこまで深く役を掘り下げ、誰もが理解できるような人間像に仕立て上げることができたの。
男の中で人生のあらゆる出来事が積もりに積もって、ついに爆発した様子が見て取れるけど、白黒つけることもできない。
『シャイニング』のジャック・ニコルソンや、『ケープ・フィアー』のロバート・デ・ニーロや、『フォーリング・ダウン』のマイケル・ダグラスのように、恐ろしく、次にどんな行動に出るか予想がつかない人間。名優ならではの、歴史に残る演技よ」